現在50歳です。これまで、浮気を3回しました。
つまり、「一度きりの過ち」ではありません。自分で言うのもなんですが、救いようのない男だと思います。
1回目と2回目は、結婚してから1〜2年ほどの間でした。
妻との結婚は、妻の両親や私の両親から強く勧められて決めたものでした。もちろん、それが浮気をした理由になるわけではありませんが、当時の自分には、どこか反動のようなものもあったのかもしれません。
2回目の浮気が妻に知られたときは、本当に大変でした。
妻は家を出て、3週間ほど各地を転々としました。妻の父親からは毎日のように電話がかかってきました。
それでも、そのときは離婚には至りませんでした。
そこから約20年が経ち、40代も後半に差しかかろうとしていたころ、一人の女性と出会いました。
相手も既婚者でした。
身も心もとろけるような恋でした。それが、私にとって3回目の浮気です。
関係は6年間続きました。
ただ、年月を重ねるにつれて、少しずつ二人の距離は離れていきました。
会う回数は週2回から週1回になり、やがて2〜3週間に1回ほどに。毎日のようにしていたLINEのやり取りも、1週間に1回あるかないかになっていきました。
そのころの私は、いつも不安でした。
「いつか彼女は、自分のもとから去っていくのではないか」
そんなことばかり考えていました。
そして、その不安がいよいよ確信に変わろうとしていたころ、彼女から「もう無理かもしれない」と言われました。
6年間の関係が終わり、耐え難い喪失感がやってきた
私は、「じゃあ最後に、公園を歩きながらゆっくり話して、それでお別れにしよう」と提案しました。
県内にある大きな公園を、二人で30分ほど歩きました。
そして、公園の出口で彼女と別れました。
その瞬間、耐えられないほどの喪失感が一気に押し寄せてきました。
つらくて、立っていることさえできない。
「とにかく歩こう。歩いていれば、少しは忘れられるかもしれない」
そう思い、そこから家まで5時間かけて歩いて帰りました。
けれど、どれだけ歩いても喪失感は消えませんでした。
その日から、3日間ほとんど眠ることができませんでした。
一番つらかったのは、彼女と別れてからの3か月間です。
夜はまったく眠れなかったため、病院へ行き、睡眠薬を処方してもらいました。それを毎晩飲んで、なんとか眠る生活が続きました。
食欲もなくなりました。
みるみる痩せていき、顔色も悪くなりました。
4か月目に入ったころから、ようやく気分の落ち込みが少しずつ軽くなっていきました。
別れてから8か月ほど経つと、睡眠薬を飲まなくても眠れる夜が少しずつ出てきました。
ただ、そのころには、ほとんど体を動かさない生活が続いていたせいか、姿勢もかなり悪くなっていました。ひどい猫背になり、髪の毛も一気に薄くなりました。
そして、今でもつらいのが、たまに彼女の夢を見ることです。
夢の中の彼女は、私にとても冷たい。楽しかったころではなく、彼女の気持ちが私から離れていったころばかりが、夢の中で何度も再上映されるのです。
そんな夢を見た朝は、目が覚めた瞬間から最悪の気分でした。
2年かけて取り戻した、彼女以外のことを楽しめる日常
そして今、別れから2年が経ちました。
ようやく、以前の日常に戻りつつあります。
ちょっとしたことに感動したり、新しい楽しみを見つけたり、友人と飲みに行ったり。
最近では、妻とも久しぶりに旅行の計画を立てるようになりました。
振り返ってみると、この8年間、私のプライベートの頭の中は、ほとんど彼女に占領されていたのだと思います。
幸せでした。
今思い出しても気持ちが安らぐような、心地よい時間が何度もありました。
でも、それ以上に、私はいつも不安でした。
彼女を失うことばかり怖がり、彼女以外のことに楽しみを見つけることがほとんどできなくなっていました。
幸せだった。でも、もしかすると、それ以上に不幸だったのかもしれません。
あくまで、私の場合はこうだったという話です。
彼女とは、別れたあの日以来、一度も連絡を取っていません。