現在クリエイティブな仕事を行っている者です。
資料作りとは少々異なりますが、完璧を追い求める相談者様に共感を覚えます。
細部までこだわり、より良いものを提供したい。
この思いはどういった職業であっても、多くの人が抱いている感情だと私は考えています。
私は過去に「1万文字のシナリオを書いてください」という依頼を請け負ったことがあります。
特に締め切りなどは設けられていない依頼でしたから、プロット、初稿、二稿と何度も工程を経て、シナリオをブラッシュアップしていこうと考えていました。
しかし、いざ作業を開始すると、翌日には「まだシナリオはできませんか?」といった催促をもらうことになりました。
これは私の完全なる落ち度ですが、締め切りのことを依頼主に対して繰り返ししつこく尋ねておくべきでした。
相手はすぐに提出してもらえるものだと思い、締め切りを設けていなかった。
他方で私は、締め切りに猶予があると思い、締め切りが設けられていないと考えていた。
この行き違いによって、問答が発生してしまったというわけですね。
相談者様の仰る「ここを直さないとプロとして失格だ」という気持ちは理解できます。
しかし、時間は待ってくれません。
お尻が決められてしまっている以上は、その時間に従わざるを得ないのです。
急な締め切り、プロットからシナリオへ
さすがに1日で提出はできない、プロットなら提出できるとお伝えして、プロットのみの提出を行いました。
ところが、プロットを提出したその日のうちに、シナリオを提出してほしいとの催促があったのです。
では肝心の締め切りがどうなったのかですが、プロット提出の翌日ということになりました。
締め切りができた以上、期限内に全力で最善のシナリオを書かねばなりません。
プロットは既にあったわけですし、そのプロットに沿えばある程度のクオリティのシナリオは出来上がります。
ただし、クオリティを向上させるだけの猶予は残されていませんでした。
決められた期限内で最良のシナリオを書き上げる。
これがクリエイティブな仕事を行っている私に課せられている使命です。
意思疎通の大切さと、第三者の視点
先の意思疎通の不十分さによる経験から、私はシナリオを請け負う際、依頼主との間で事前にいくつかの決め事をするようになりました。
まず、締め切りの確認はマストです。
次に、完成稿に至るまでに段階を経ることです。
プロットの提出、初稿、二稿と提出し、依頼主がこれだと思ったタイミングが納品時となります。
このプロセスを相談者様に沿った形にしますと、資料の完成形がおぼろげながらに見えた段階で、どなたかに一度見てもらうというのはいかがでしょうか。
周りの方の60点と相談者様の60点に差異があることも考えられますからね。
相談者様が完璧だと考える資料の状態を100点とすると、その資料が他者からすると100点を遥かに上回っている可能性だってあります。
自分だけで作業をすると完璧を目指しすぎてしまうという状態である以上、第三者の意見を聞く、これが大事になってくる気がします。
同僚なのか、上司なのか、はたまた仕事とは全く関係のない信頼できる人か…。
根を詰めすぎると却ってクオリティが落ちるなんてことも往々にしてありえますから。
相談者へのメッセージ
夜深い時間にアイディアを思いつくというのはクリエィティブな仕事だとあるあるだと思います。
しかし、寝て起きてそのアイディアを見ると意外とよくなかったりするんです。
真夜中のラブレター現象というやつですね。
そこで本来の締め切りとは別に、1日のうちの締め切り時間を作るというのはどうでしょうか。
1日のうちの締め切りというのはつまり就寝時刻ということになります。
23時に寝ると決めておけば、そこまでは作業をする。
でも、23時になったら否が応でも作業は止める。
これをルーティーンにしてみるのはいかがでしょうか。
23時までにできた状態を完成とする、というように自分で決め事を作ってしまうんです。
完璧主義とのことですので、一度ルールを定めてしまえばそのルールも遵守できると思いますよ。