私も相談者様と同じような想いで悩んだ経緯がありました。独立して数年経つと、当時「これで稼いでいこう」と思っていた分野の市場が停滞して、思うように稼げなくなりました。
いよいよ「このままだとマズい」というときに、付き合いのあった人からの温情でコンサルのような仕事をもらいました。しかし、結果としてパフォーマンスを出せず、3か月で契約を打ち切られてとっても落ち込みました。
新しい仕事がもたらした変化と気づき
落ち込んでいてもお金は増えませんので、「とにかく仕事を増やさねば」と、AIの業務委託案件を募集している企業に応募したら、採用されたんです。応募先に選んだ理由は、「そろそろ自分もAIを覚えないとな」という焦りがあったので、どうせなら仕事をしながら覚えようと思ったからです。
また数か月で切られるかもしれないという不安もありましたが、人間、一度経験したものには度胸がつくものです。「まあ、そうなったらそうなったでしょうがないだろう」と。あとは、関わる仕事内容がWeb系で、私のこれまでに経験した業務が多少役立ちそうだと思えたのもあります。
最初はやっぱり大変でした。私は50代で、周りは皆20代から30代前半。しかも当然、私よりも皆の方がAIに詳しいのです。一つ一つのメールやスレッドのやりとり、オンラインミーティングでは、知らないこと、わからないことのオンパレードでした。
ただ、その時思ったのは、「ああ、こういう感覚って、懐かしいな」ということでした。私が20代の頃もやっぱり、新しく覚えなきゃいけないことに頭をぐるぐるさせながら取り組んでいたのを思い出したんです。
しんどいけれど、それだけじゃない。新しいことを知れる歓びみたいなものもたまに感じられて、それはなんかよかったですね。「ああ、この歳になっても、そういう感覚を持てるんだな」って。
まだあと10年くらいは、頑張れそう?
ありがたいことに、1年経った今もその仕事は継続しています。最近は一つのプロジェクトのリーダーに指名していただき、若者たちと「ああでもない、こうでもない」と言いながら働いています。
体力的な無理は効かなくなりましたが、気力は、若い人たちと一緒に取り組んでいる影響か、前よりも上がってきたような気がします。まだあと10年くらいは、頑張れそうな気がしています笑。
相談者へのメッセージ
●「フリーランスから会社員への転職を考えたことはありますか?」
あります。たまに今も考えますが、ただ、やり方次第で、業務委託でもまだ道はあるだろうとも考えています。
●「体力や気力の低下を感じた時、どのような対策を取りましたか?」
大きく二つです。ひとつは、「無理ない程度に、頑張らないといけない環境に身を置くこと」。そして、「若い世代の人たちとの接点を持つこと」です。